南大萱資料室

南大萱地名の由来

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南大萱地名の由来

南大萱地名の由来

瀬田北学区は、昔は「大萱(おおがや)」と言っていた。この「大萱」の名が確認できる最古の現存史料は、南北朝時代の公家・洞院公賢の日記『園太暦(えんたいりゃく)』で、観応元年(1350年)12月4日に南朝軍が勢多橋・建部及び大江・大萱の宿を焼いた記述「大江大萱以下宿々、地頭御家人等家々・・・」の記述に見ることができる。
「南大萱」の地名の由来が、平成2年(1990年)に大津市が南大萱会館前に建立した石碑に記されている。

「三つの説があります。かつて広い萱(かや)の野原であったこと、大衙屋(おおがや)と書いて、奈良時代の地方官庁があったこと、また、大瓦屋(おおがや)と書いて、この地に大寺院があったこと、に由来するといわれています。明治7年に、草津市内の大萱と区別するため、南大萱となりました。」

萱説は、草津の「大萱」について「淡海国大萱と申すは往昔此地に大蛇住すむ事あって国民を損害しける故に春夏に廃れ秋冬に荒れのみ行く程にいつしか萱原となりしより、大萱村の名は出来にけり云々と・・・」『近江與地志略』とあり、当地にも言える ?

大衙屋説は、天平17年(745年)、近江国司藤原仲麻呂が三大寺に近江国庁を建立したとあるが、それ以前の国庁跡は見つかっていない。現東光寺付近は東山道(後述)に近く特殊な遺物が出土している。

大瓦屋説は、現東光寺付近には古瓦が多く出土している。白鳳時代の特殊文様軒丸瓦が出土している。(後述東光寺遺跡参照)

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